2012-02-22 第180回国会 参議院 国際・地球環境・食糧問題に関する調査会 第2号
(資料映写) このスライドを御覧になってお分かりのとおり、この地域は安全な水の確保といった課題のほかに、環境、気候変動の影響によるネパールやブータンにおける氷河湖決壊のリスクや、二〇一〇年、二〇一一年と二年連続してパキスタンで発生いたしました大洪水やバングラデシュでのサイクロンによる被災など、様々な水にかかわる課題がございます。
(資料映写) このスライドを御覧になってお分かりのとおり、この地域は安全な水の確保といった課題のほかに、環境、気候変動の影響によるネパールやブータンにおける氷河湖決壊のリスクや、二〇一〇年、二〇一一年と二年連続してパキスタンで発生いたしました大洪水やバングラデシュでのサイクロンによる被災など、様々な水にかかわる課題がございます。
それからもう一つ、氷河湖の決壊の問題というのがございます。これは今ネパールとかブータンとかでも非常に大きな問題になっておりますが、氷河が縮小したところに湖ができてしまうんですね。それが、あるとき土手が解けてしまうと一気に流出するということが起きます。先日、和歌山の方で起きた天然ダムのことを思い出していただければいいと思いますが、それと同じものが要するに山の中で突然起きる。
特に、開発途上国は、干ばつや洪水、高潮、水資源不足や氷河湖問題など気候変動に伴う環境被害に対してぜい弱であり、その影響を最も受けやすい一方、これら環境被害に対する対処や気候変動対策に係る資金、技術及び知見はいずれも大きく不足している。
そのプロジェクトのシンポジウムを二〇〇五年に東京で開いたんですけれども、そのとき、フィジーの方とネパールの方と、アラスカとか北極圏の研究をしている方のお話を聞いたんですけれども、そのときネパールの方は、ヒマラヤの氷河湖が決壊してすごく被害を受けたし、氷河湖はどんどん大きくなっていっていつ決壊するか分からない、自分には祈るしかない。
二つ目の氷河湖の問題でございますけれども、具体的に今要請があるのは、まず調査をしてくれ、どれだけ危険な氷河湖、決壊する可能性がある氷河湖があるのかということが一番大きな先方からの要望でございました。
四年間も不具合を放置しているという状況、そして提供しているメーカーも日本であればもう最低五年は部品を保管しなきゃいけないというルールがございますので、その部品もないという状況でございまして、その詳細を是非富岡団長から教えていただきたいということと、もう一つございますのは氷河湖の問題ということでございますけれど、具体的にどのような貢献が可能かということをちょっと簡単に教えていただければと思います。
次に、氷河湖問題に関する調査概要について御報告いたします。まず、御承知でない方もいらっしゃると思いますので、氷河湖について御説明いたします。 氷河というのは、文字どおり氷の河でございますけれども、その先端では、周りの土や岩を削って土砂を押し進めているわけでございます。
さらに、ヒマラヤの氷河湖は、多くは解けた氷河や雪解けの水を蓄え、洪水を起こしかねない状況にあるという報告も、この四月、国連環境計画、UNEPの方から出されました。 つまり、世界では恐ろしい地球温暖化の影響がもう既に起きているということが言えると思います。この地球の温暖化をとめようと、世界の国々が十年以上も話し合った末、ようやく取り組みの合意にたどり着いたのが京都議定書です。
それにつけましても、もう時間がございませんけれども、この地球温暖化問題、昨今また南極の氷棚が落ちたとか、きのうの新聞には、中央アジアの方で氷河湖が水位が上がってきているという問題も生じてきております。何かUNEPの報告によると、氷河湖がはんらんをしたらすさまじい被害が出るだろうという予測も、近年のうちにあるだろうという予測も出ているようでございます。
ここにネパールの氷河湖が決壊するということで、先般NHKスペシャルでも報道されました。今この本を書いた方は南極越冬隊の隊員として研究に行っておりますけれども、ネパールのみならず、あのかいわいの国でいいますと、チベット、ブータン、インド、パキスタン、各国で氷河湖決壊洪水というのが起きております。まさに地球温暖化のせいだと。
特にこのアルンⅢの上流の方には氷河湖というのがたくさんあるんです、チベットの方まであります。この氷河湖は二、三年に一度は必ず決壊をして大事故を起こすということが言われております。
それから、氷河湖の問題あるいは地震等天然災害の関連の点も御指摘がございました。